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僕は雨降る夜を散歩する。

アメリカ大学生の僕が、僕らしさとかっこよさを追究していくブログ。

Critical thinkingっていったいどんな授業なの?

アメリカ大学

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アメリカには日本にないような授業が多々見られます。

 

僕は今セメでCritical thinkingという授業をとっていたのですが、いろんな人からどんな授業?って聞かれます。

というわけで、一般的にどんなことを勉強するのかお話ししたいと思います。

 

 

 

 

Critical thinkingを学ぶって?

Critical thinking、日本語に直訳すると、批評的な思考と言いましょうか。

物事を公正に、そして批評的に分析し、道理をわきまえた議論を行い、効果的な問題解決を導く思考のことをCritical thinkingというのです。

 

授業では、Critical thinkingの原理とその方法を学びます。

 

簡単にですけど、僕が勉強してきた内容をざーっとあげたいと思います。

  1. 議論の正当性
  2. 主張の意味、恣意性
  3. 真実、事実、意見の定義
  4. トートロジー、矛盾、偶然の事項
  5. 主張、提案、からのスピーチ
  6. 一貫性と関連性
  7. ProblemとQuestionの性質
  8. 知識 vs 推測、仮設、理論
  9. Evidenceの性質
  10. Formalな誤りとInformalな誤り
  11. 問題解決の戦略

 

なんだか難しそうな言葉が並びましたけど、簡単に例を挙げたいと思います。

ある男よりも60倍はやく仕事をする60人の男のグループがある。

その男はポストホールを60秒かかって掘る。

つまり、その60人の男たちは1秒でポストホールを掘ることができる。

なんだかおかしい文章です。

でも、どうしておかしいと感じるのでしょう?

 

少なくとも、数学的にこの文章は正しいです。

 

でも、現実世界の中で考えてみてください。

たった1秒でポストホールを掘れるでしょうか?

そして、60人で同時に一か所に穴を掘ったらどうなるでしょうか?

 

科学技術が可能にしてくれるかもしれませんが、上の文章は1890年ごろに書かれたある議論文から引用されたものなのです。

 

この主張は、事故が起こるだろうという感覚を取り去ってしまっているのです。

つまり、論理の破綻を意味します。

 

Critical thinkingを学ぶことでより体系的に思考することができるのです。

 

 

Critical thinkingを学ぶことによる効果

Critical thinkingを学ぶことで何を得るのでしょうか? 

授業で挙げられたCritical thinkingの効果は10もあるのですが、少しだけ紹介します。

 

  • クリティカルで、分析的かつ建設的な思考の習慣がみにつく
  • 誤信を認知し、避けることができる
  • 問題と解決策を明確に述べることができる
  • 問題解決の自信がつく

 

他の授業で思考する際だけでなく、将来もっとも有益となるはずだ、と教授はおっしゃっていました。

どこにでも応用可能ですからね。

  

 

授業形式は?課題は?

ここからはもっと具体的かつ個別的な話をしましょう。

 

僕が受けたクラスは、デスカッション形式のものでした。

 

スライドも黒板も一切使いません。

すべて口頭で行われます。

 

生徒は予習で教科書1チャプター分、だいたい4,50ページくらいを読んできて、質問、疑問を最低3つ書きだします。

授業ではその質問を教授にぶつける形で行われます。

 

質問は、単純に理解できなかった箇所だけでなく、教科書にあげられている主張の正当性を疑問視するものなど様々です。

 

教科書の内容をある程度理解していかないと、クラスメイトがどこの部分を言及しているかわからないから結構大変でした。

 

 

課題は授業内容を実践していく形になります。

 

毎週複数のニュースソースを追いかけ、同じ話題に関する記事を分析しました。

最後の週は、その追いかけてきた結果ニュースソースの性質やニュース自体をどうみるか、などの議論文を書きました。

 

セメスターを通して、「地理と寿命の関係性」をその分野の専門家になりきって研究を行いました。

その様子はこちらの記事でも書いています。

black-black225.hatenablog.com

 

Finalは今までの研究過程を通して考えるエキスパートとはどういうものか述べるペーパーを書きました。

ソースを読み比べたり、分析したり、っていう段階だけで、Critical thinkingをかなり使うことになっていたんですね。

 

あとは、John RawlsのA theory of JusticeやI. M. YoungのThe five faces of Oppressionを読んでペーパーを書いたりしましたね。

これらのペーパーワークはオンライン上に提出して、クラスメイトと共有して、コメントを書いていくってこともしてました。

 

 

大変だったけど、面白かった

開講科目の冊子をみて絶対に取ろうと思っていたものだったので、学ぶことができてすごくうれしかったです。

 

ただ、めっちゃ大変だった。

たくさん読んで、たくさん書いて、って繰り返した気がします。

 

デスカッション形式なのも、板書がないのも、英語ができない僕からすれば、ストレスだった。

どう勉強していけばいいのか・・・って感じで。

 

ただ、

(上で話したような)教科書の内容や用語とかは覚える必要はないから、

実践で使えるようにこういう見方をしていけばいいのかってざーっと理解することに目を向け、

課題をはじめとする実践で身に着けていくことに集中して

と教授がおっしゃってくれたおかげで、あまり身構えずにやれました。

(それでも、大変だったのには変わりない。)

 

ひとつ失敗なのは、1セメでとったことですね。重すぎた。

もっと英語ができれば、って何度思ったことか。

 

最終成績はまだ出ていませんが、自分的には十分やれたなって感じです。

 

なによりとても興味深い内容で楽しかったです。

これからにどんどん応用していきたいと思います。

 

 

 

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